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Youth man and the Sea

写真、フィルム、デジタル、音楽、それらの戯言

朝暮


7:08。
読みたくもない村上春樹と、濃い血液みたいな珈琲に腐葉土みたいなパン。

朝が来る。
フィルムは少しだけ残している。帰り道に線路を撮ろうと今は考えている。
それも多分、忘れるような気がする。

恥ずべきことだが、俺は良く忘れてしまう。
20歳前後で5人目に肌を重ねた、歯の矯正をしてた2つ年下のあの娘。
輪郭が滲みながら、顔は浮かぶ。ただ、名前は思案しても堅牢な深い霧の中。
もし彼女が俺の事を覚えていて、俺だけが忘れてるなら罪悪は大きい。

8:28。
100頁弱を読んで席を立つ。
コップの縁に珈琲の跡が残る。

4人目のあの娘の名前は忘れたが、情事の場所と内容は覚えている。
もし彼女が俺の事を覚えていて、俺だけが忘れてるなら罪悪は大きい。