Youth man and the Sea

写真、フィルム、デジタル、音楽、それらの戯言

忘れていくことすら、忘れていく。

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思い出は冷たい奴で、感情が呼んでるのに定時通りには顔を出さなかったり、時間を違えて、さもしい夜にやってきがる。

 

俺は賢しいふりをしているだけの人間なので、多くを忘れていく。

そして、誰かに、同じことを何度も聞く。

 

写真を撮り、歌詞を綴り、それでも忘れてく。

 

一番長く付き合った彼女のシャンプーの銘柄、死んだあいつから貰ったオイルライターのロゴ、

シンガーのあの娘と別れた後にみた映画のラストシーン、

図書館でたまたま借りて偉く気に入ったハードボイルド小説のタイトル、

あの夜になぜ死なずにすんで、なぜ今も生きれてるか。

 

そして、多くの穏やかな日常に、この身を浸してると、忘れてくことすら忘れてく。