Youth man and the Sea

写真、フィルム、デジタル、音楽、それらの戯言

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

いただきます

命をいただく度に、呟く言葉。 なんとも綺麗だろう。 粗暴な人も、これを言うときは丁寧になる。 なんと綺麗な言葉だろう。

夜の散歩

少しだけ散歩をする。 彼女は遠くで、ポーズをとる。 風呂上がり濡れた髪のまま。 ヘラついた顔でシャッターを切る。

フィルムに眠ってた、色

それが何かは全くわからない。 乳白色の靄に、紺碧の海、重なり、なんとも言えない エモーショナルさがそこにはある。 まるで、それは酔った帰り道。 彼女と笑い合いながら、ビル群を抜け、川沿いを進む朝の感情のようだ。

「こっち」から「向こう」

はるか遠方に、向こう岸が見え出す。 俺の旅には、フェリーがつきものだ。 大切なのは、こっちではない、向こうだ。 こっちと、向こうの間に、海が横たわり、それを跨ぐことで、向こうへつく。 この儀式が、旅において、最重要である。 海により、日常が断絶…

また旅に出る

オンボロの軽に期待を詰め込み、 窓をあけ放ち、洗い立てのHanesを帆のように膨らまし、 田園の海原を前へ前へと進む。 色濃い夏が、むせるほどの夏が、 まだ人に触れられてない夏があるのではと、 ひた走り探し続ける。 やはり、旅は何よりも甘美だ。

なんとなく、そんな気がする

彼女に子供ができたかも。 俺がずっと、冗談で味覇って名付けると言ってた。 本気で名付けると怒られるかな。

買うと失う

あの揺れた日に、スーパーにいった。 いろんなものがなくなってた。 賢しい人さまは、他人を蹴散らしても生きていこうとする。 空腹と意地汚さ、どちらが怖いのか。 その時がきたとして、崩れゆく家に、流されゆく家に、食べ物をおいてどうするんだろうか。

死んだあいつの、最後の言葉は「ありがとう」だった

仲のいい、あいつが死んだ。 もう何年も、何十錠も薬を飲んでずっと入退院を繰り返してた。 どれだけ辛くても死ぬことは悪だ。 なぁ、そうだろ。 汚い命を抱えて、俺は生きる。