Youth man and the Sea

写真、フィルム、デジタル、音楽、それらの戯言

「こっち」から「向こう」

はるか遠方に、向こう岸が見え出す。 俺の旅には、フェリーがつきものだ。 大切なのは、こっちではない、向こうだ。 こっちと、向こうの間に、海が横たわり、それを跨ぐことで、向こうへつく。 この儀式が、旅において、最重要である。 海により、日常が断絶…

また旅に出る

オンボロの軽に期待を詰め込み、 窓をあけ放ち、洗い立てのHanesを帆のように膨らまし、 田園の海原を前へ前へと進む。 色濃い夏が、むせるほどの夏が、 まだ人に触れられてない夏があるのではと、 ひた走り探し続ける。 やはり、旅は何よりも甘美だ。

なんとなく、そんな気がする

彼女に子供ができたかも。 俺がずっと、冗談で味覇って名付けると言ってた。 本気で名付けると怒られるかな。

買うと失う

あの揺れた日に、スーパーにいった。 いろんなものがなくなってた。 賢しい人さまは、他人を蹴散らしても生きていこうとする。 空腹と意地汚さ、どちらが怖いのか。 その時がきたとして、崩れゆく家に、流されゆく家に、食べ物をおいてどうするんだろうか。

死んだあいつの、最後の言葉は「ありがとう」だった

仲のいい、あいつが死んだ。 もう何年も、何十錠も薬を飲んでずっと入退院を繰り返してた。 どれだけ辛くても死ぬことは悪だ。 なぁ、そうだろ。 汚い命を抱えて、俺は生きる。

小さな海を作るために、夜の映画館で悲しい話を聞く。

潮の寝息を聞くたびに、 海から来た、生き物なんだと痛感する。 こんなに穏やかな気持ちになるのは、コンクリートの中では無理だろう。 小さな海を作るために、夜の映画館で悲しい話を聞く。

なつのあさは、どこにきせつがいるか、ふあんになります。

おのは、どこからきて、どこにいくんでしょうか。 たましいがにごると、わからなくなります。 すこしだけはやおきをして。 いつもより、ていねいにからだをごしごし。 わかきかみそりで、すべておとし。 それはきれいに、きれいに、みづくろいをする。 そう…

M4.0

大きな揺れを感じたとき、彼女の身体をきつく抱きしめた。 あぁ、なんとも命は、弱い。

いざ、進め。

古びた炉に火を入れるごとく、歌詞を書いてる。 白紙のノートの罫線を線路として、ペンの弁よ圧をたたえ、 ライムの煙を吐き出し、悩み多き人の胸にめがけ、いざ、進め。 世界は、人生は、美しいと唄え。

アルケミストのジン

仕事がお互い早く終わったので、新地で待ち合わせをする。 早く仕事が終わったことに、喜びを覚えながら 夕闇より早く彼女が俺に追いついた。 軽快にペダルを回して、俺のロードを追い抜きいたずらに笑う彼女。 人生は甘美だ。 早い時間のジュニパーで一杯ず…

男は女の最初になるのが、女は男の最後になるのが幸福だ

男は女の最初になるのが、女は男の最後になるのが幸福だ

大切な人

俺は家族の感覚が希薄だ。 今まで付き合った女性の多くが、それに困惑していた。 ただ、好きになる女性はもれなく、家族愛が深い人が多い。 今の恋人もそうだ。 どこかで、家族に強く惹かれ、渇望し。 ただ、家族とは何かがわからないのだ。 晴れた週末のリ…

朝までに、諦めを。

多くの場合は執着の方が簡単だ。 諦めるのは、また断つのは、至極難しい。

祝詞

誰のための朝だったか忘れるほど静かだ。 俺の言葉は誰かを傷つけるためにはない。 祝福にみちたりた言葉を口に。

生きてくことは

生きていくことは、優しくあろうとすることだ。

記憶の暗室から思い出が現像されていく。

昼間から飲む。 グラスは初夏の暑さで汗を書いていた。 彼女とメニューを端からみて、お互いの意見を述べる。 向こうには、常連さんが遅めの昼ごはんを食べていた。 それを見てると、やけにお腹がすく。 美味しいものを食べるのはほんとに幸せなことだ。 そ…

SAKULA

桜が咲く手前に君を抱いた。 桜が散るころ、中でイクようになった。 葉桜が咲くころ、潮を吹くようになった。 週末にバスタブで敷布団を踏みながら、汗だくで困った顔の君を見ると。 俺の愛は擽られる。

オダヤカサ、

日々よ、穏やかであれ。 春の風や、夏の海や、秋の月や、冬の夜の、ように。 唇に優しい言葉を含み。 目に綺麗な笑顔を映し。 鼻に柔らかな香りをたたえ。 耳に和やかな歌を聴き。 日々よ、穏やかであれ。 そう願い、俺は、誰かの日常を間借りしながら、進ん…

cocktail

ベースは情事。そこに愛を一絞り。

さぁ、今日も、美味しいものを食べよう。

美味しいものを食べよう。 嫌なことがあった日に。例えば、雨の日に。 良いことがあった日に。例えば、晴れの日に。 賢しくなればなるほど、自分が動物だって忘れる。 まるで、システマティックで、すごく高機能な何かと思ってしまう。 でも、実はそんなこと…

野次馬の語源が気になり、調べてみたところ。

野次馬の語源が気になり、調べてみたところ。 親父馬が語源となっていた。 なるほど、面白い。 年老いた馬は仕事をすることが出来ないので、眺めるしかないのである。 カメラを持った俺は、完全に野次馬である。 キョロキョロしながら歩く。 自分の心が騒ぐ…

餃子の死体

死は近い。 わずか、1m下にあるだけで価値がかわる。 皿か地面か、それだけで価値がかわる。 大行列にならび、数時間かけ、手に入れたものでも、わずか一瞬にこうなる。 不思議だ。 死んだ餃子をじっと見て、シャッターを切った。 帰り道に、この餃子の死体…

俺の日常は祝福されている。

俺の日常は祝福されている。 多くの不幸や悲しみを、呪い殺して、俺はここまで来た。 もし、俺の祝福を邪魔するものがいるのであれば、 さらに大きな、祝福を持って、俺は俺自身を幸せに導いてく。 つまり、今日も美味しい晩御飯を、彼女と二人で狭いキッチ…

冷たい微熱をひきつれ、くたびれた夜を歩きつつ、思うこと。

俺は薄情な人間だ。 もう面倒くさいものには首を突っ込まない。 1人で生きてくには長すぎるが、誰かに構うには短すぎる。

夏の夜に集る紙魚。

涼しい風が頬を撫でる。 まるで少女のうなじのように、純白な風だ。 初夏はいつでも、新鮮であり、肉体と精神を若くしてくれる。 少年の額ような太陽に、初恋の恋文のような若々しい木々の葉。 ファインダーを覗き、さらにメガネを挟み、そして銀塩に焼き付…

季節によって、言葉は紡がれる。

季節によって、言葉は紡がれる。 前方に太陽があるときに、影は視界に入らない。 まるで、日常が輝きますと死が姿をひそめるように。 ただ、確実に、足元に死はまとわりついている。 夜の底に、トイレにいく。 戻ってきてみると、彼女の毛布が剥がれていた。…

悠久ほど、泡沫に。

甘い日々は、飛び魚のように、時間の海原をすべり、視界から消えていく。永遠に続いて欲しい日ほど、一瞬に過ぎ去るんだから、人生はケチな野郎だ。

忘れていくことすら、忘れていく。

思い出は冷たい奴で、感情が呼んでるのに定時通りには顔を出さなかったり、時間を違えて、さもしい夜にやってきがる。 俺は賢しいふりをしているだけの人間なので、多くを忘れていく。 そして、誰かに、同じことを何度も聞く。 写真を撮り、歌詞を綴り、それ…

沈黙は死の息子なのか

音楽が忙しくて、更新がないがしろになってました。 アルバムができ、少し落ち着いたし、何かを書いていこうと思います。 言葉を紡ぐのは、俺にとってライフワークであり、ここは俺の感情の源流に近しい場所です。 観客がいないのに演じる役者がいた場合、そ…

「道々、考える」

どれが「正解」な道かは、いつもよく分からないけど、それは道半ばに「正解」だったと思えるようにすれば良いと思う。例えば、少し前の話。助手席で、俺のアルバムを聴きながら難しい顔で歌詞を追いかけていた彼女。その姿は微笑ましく、それを思うと、今で…